クロスバイクのタイヤ交換に挑戦してみました。劣化しきってヒビだらけでしたが、安心・快適になりました。
意外と簡単でもっと早くやれば良かったなぁと思いましたよ。
真夏だと暑くてしんどいので、玄関にスペースがあれば、写真のように段ボールを敷いてエアコンか扇風機でもかけながらやるのをお勧めします。
目次
タイヤの寿命
自転車用タイヤの寿命はおよそ4~5,000km、2年などと言われています(諸説あり)。
ま、でもそんなことを知っているのは自転車好きか自転車屋さんくらいのもので、日常の足に使っているだけの多くの一般人はそんなこと調べなけりゃ知りませんよね。
「パンクしたら交換しよう」と考えている人が多いと思います。
クロスバイクを買って早8年
さて、うちの自転車のお話。8年前に購入したクロスバイクです。

クロスバイクというのは、マウンテンバイクの作りの自転車に細いタイヤを装着して、街乗り用にしたてた自転車です。
- シティサイクル(いわゆるママチャリ)よりスポーティで軽快。普通カゴは無い。
- ロードバイクより安価。2~5万円程度が多い。
- ドロップハンドルではないので乗りやすい。多段外装変速なので登坂や高速走行にも対応できる。
ざっくり言えば、「本気じゃないけど軽くてスポーティな自転車」ってところですね。
8年パンクしなかった

ピカピカだった自転車も、8年経てば随分痛んできました。特に目立って酷いのがタイヤです。
あちこちにひび割れが起きまくっていて悲惨な状態です。よくこれで走れているなと。
この自転車、8年で約4,000km程走りましたが、パンクを一度も起こしておらずタイヤもチューブも買ったときのままになっています。
安い自転車とはいえ、タイヤは7気圧まで入ります。一方ママチャリは3気圧程度。一般的には(破裂するほどでなければ)空気圧が高い方がパンクはしづらくなります。毎日乗っていた時はちょくちょく空気を入れていたので、それが良かったのかもしれません。そのためにメーター付きの空気入れ買いましたしね。
タイヤ交換することに
今までは大丈夫でしたが、このバキバキのタイヤでは不安ですし、ゴムも硬化してそうなのでスリップなども心配です。あとは単純な興味もあってタイヤを交換することにしました。
正直なことを言えば、タイヤ以外にもホイールやらチェーンやらディレーラー(変速機)やら痛んでいるところが多すぎるので、購入価格的にも新調した方が良いことは分かっているんですが、「新しいのを買うほどは乗らないけど、捨てるのは惜しい」というところなのでタイヤだけ替えて延命しようというところです。
タイヤ交換の手順
必要な工具:タイヤレバー2本以上,15mmレンチ(車両による)
必要な部品:タイヤ,(替えるなら)チューブ,(替えるなら)リムテープ
今回はタイヤと一緒にチューブとリムテープも交換します。リムテープが何かは後述します。
今までは28mmのタイヤでしたが、軽快さを向上させるために25mmのスリックタイヤにすることにしました。タイヤ幅を変える場合は、チューブがその幅に対応してるか確認して必要ならチューブの交換も必要になります。何のチューブを使っているか分からなければタイヤを外さないとどうしようもありませんが。
ブレーキを外す
まずはホイールを外せるようにブレーキを緩めます。
クロスバイクの場合はマウンテンバイクで使われる「Vブレーキ」を使っていることが多いです。Vブレーキを外すときは、枠が付いている側を押さえながら、ワイヤーチューブを引っぱります。
すると左右のブレーキが離れます。屋外保管で錆びていると、やや固いかもしれません。
前後とも同じ構造なので外しましょう。
ホイールを外す
ホイールの固定は、素手で外せるクイックリリースを採用している場合と、ナット止めになっている場合があります。

うちのクロスバイクはフロントがクイックリリース、リアがナット止めになっていました。
クイックリリース
クイックリリースはレバーを引くだけで緩みます。あとは反時計回りに回せばホイールが外れます。
レバーと反対側のナットは外すまで緩める必要はありません。フレームの先端はU字型なので、ある程度緩めれば外せます。
ナット止め
ナット止めの場合はスパナやレンチなどの工具が必要です。15mmが多いと思います。
一般的な工具セットでは、14mmと16mmはありますが15mmはありません。自転車用品店やネット通販で購入するか、モンキレンチ(幅可変レンチ)で代用するといいでしょう。ただ、結構固いことが多いです。
ホイールからタイヤとチューブを外す
まず忘れちゃいけないのが、バルブを止めているネジを外しておくことです。使っているチューブによってはネジが無いこともあります。
ちなみにですが、このネジはあまり強く締めてはいけません。チューブを痛めてパンクする恐れがあるので、手で軽く締める程度にしましょう。
まずタイヤの空気をできるだけ抜きます。タイヤを揉むとしっかり空気が抜けます。
タイヤレバーをリム(ホイールの外周部)とタイヤのすき間に入れてタイヤを持ち上げます。タイヤレバーの片側はフック状になっているので、スポークに引っかけると固定されます。
タイヤレバー1本ですき間を作ったら、もう1本で周りを順々に外していきます。最初の方は固いですが、タイヤレバーを上手く使えばぐるりと一周外れます。
あとはバルブの引っかかりに気をつけながらタイヤとチューブを外します。
リムテープを交換
リムテープとは、ホイールの外周部、チューブと接している面に取り付けるゴムやシリコンでできたベルトです。テープといっても粘着力はありません。
黒なので分かりにくいですが、点線の内側がリムテープです。ヘコんでいる所はスポークのある所です。リムテープが軟らかすぎて穴の形になってしまっているんですね。
チューブはこの上に乗るので、高圧がかかるチューブもこのヘコみに合わせて膨らむでしょう。変形したところは弱くなるのでパンクのリスクが上がるわけです。
うちのクロスバイクはこんな風にずれている所もありました。すぐ下は金属なので、穴のバリが刺さってパンクするかもしれません。
こんな風にタイヤレバーで持ち上げれば簡単に外れます。
スポークの穴は結構荒いです。数万円の自転車に使われているホイールは安物なことが多いので、こういう見えない部分の作りは結構雑だったりします。リムテープが劣化してチューブにとがった部分が刺さればパンクです。
リムテープはだいたい2本セットで売られていて、500~1,000円程度です。今回用意したのはシマノ製のもの。
幅は、標準装備のタイヤが23Cや25Cなら16mm、28Cなら18mm、32Cなら20mmくらいが目安ですが、ホイール幅も様々ですし、ピッタリでなくても構いません。今回は28Cのクロスバイクなので18mmを用意しました。
まずはリムテープに1箇所だけある穴をホイールのバルブ穴に合わせます。ずれないようにレンチやドライバーなどを入れておきましょう。
あとは一周はめるだけです。伸びにくいと言われているシマノでも、適度な弾力があって手で簡単に取り付けられました。
一周ズレが無いかチェックしておきましょう。このホイールでは18mmでちょうどピッタリでした。シマノのような硬めのテープだと幅がオーバーしていると取り付けられないと思うので注意してください。
タイヤとチューブを取り付ける
まずはタイヤの片側をビード装着します。素手でも入れられると思いますが、固いようならタイヤレバーを使いましょう。
ビードとは、タイヤの左右端にある、ホイールに固定する部分のことです。内部にピアノ線のワイヤーか、アラミド繊維(ケブラー)が入っています。
- ロゴマークの位置に注意
- ここで注意することは、ロゴマークが右側のバルブ穴の所に来るようにすることです。後輪ならギヤの付いている側です。これには3つの理由があります。
- パンク時に、チューブとタイヤの位置関係を確認しやすく、穴を見つけやすい。
- 多くの場合、右にロゴがあるとタイヤの回転方向が正しくなるように設計されている。
- 自転車は右側から撮影するのが一般的
最後のはどちらでもいいんですが、とりあえずロゴは右でバルブに合わせるものだと覚えておきましょう。
次にチューブを取り付けます。
まずチューブに少しだけ空気を入れます。円が保てない程度が良いと思います。バルブを差し込み、一周(タイヤに入れるのではなく)ホイールに乗せます。チューブは軟らかいので簡単に付けられます。
最後にもう片側のビードをはめます。バルブの180度反対側からスタートして、バルブ付近以外のほとんどは手で装着できます。
最後に残った部分はタイヤレバーを使うと上手くはめられると思います。
チューブを噛んでいないかチェック
タイヤを嵌め終わったら、タイヤがチューブを噛んでいないかチェックします。
こんな風にタイヤを手で押さえてチューブを噛んでいないか両側一周チェックします。リムテープが明るい色だと分かりやすくて良いですね。
確認したら空気を入れて、車体に元通り取り付けたら完成です!
バルブを固定するネジやバルブキャップ、それにブレーキを元に戻すのを忘れないでくださいね。
まとめ
もっと大変かと思いましたが、意外と簡単にタイヤ&チューブを交換できました。リムテープは買うか迷いましたが、開けてみたらやはりかなり痛んでいましたね。
今までより軽快で安心して走れるようになりましたし、白ラインの入ったタイヤにしたので気分も一新されて交換して良かったです。
皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね!