高級IH炊飯器よりガス炊飯器を買おう!勧める理由とは?

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シンプルに「おいしく炊ける炊飯器」が欲しいなら絶対検討すべき!

なぜガス炊飯器を勧めるのかまとめました。打倒オカルト炊飯器!

いつまで電気にこだわるの?

家電量販店に行くとたくさんの炊飯器が売られています。安いものは数千円から高いものは10万円以上のものまであります。単に「お米を炊く」だけなのにまさにピンキリです。

高級機になると、「土鍋」「南部鉄器」「羽釜」「炭」と謎のワードが並んでいてどれがおいしのか分かりません。

電気1500Wの壁

でもよく考えてみてください。どれも所詮電気です。家庭用電源を使う以上、100V・1500Wまでの壁は越えられません。「大火力でしっかり加熱」とか「対流を起こす」とか言っても、中堅機以上はだいたい1200Wとか使っていて、高級機になったら2000W使えるとかそんなことはありません。

(いつかコンセント2個使って「最大3000Wの大火力」とか謳うのが出てくるかもしれませんね。でもタコ足分岐した2つに差してタコ足炎上とかになりそう……)

理想は かまど炊き なんじゃないの?

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高級炊飯器はだいたい理想の炊き方として「かまど炊き」を目指しています。なのに火を使わずに電気で再現しようという無謀な挑戦をしているわけです。

手っ取り早く火を使えばいいじゃないですか!

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うちのガスコックにはこんな表記が。「消費量15kW以下」。15,000Wですよ。出せる熱量も「かまど」の再現可能性も確実に火のが有利です。

釜でそんなに変わるのか

高級炊飯器の目玉は高級な「釜」です。銅だったり土だったり炭だったり、職人が手作りなんてのまであります。

でも冷静に考えてみてください。釜の材質でそんなに味が変わるでしょうか? いつものカレーを高級な鍋で煮たらそんなにおいしくなりますか?

もちろん多少の差はあるのでしょうが、「米」「水」「熱源」の変化に比べたら大した影響は無いと思いませんか?

米の味への影響

炊きあがったご飯の味への影響度合いは、私の経験上こんな風になっていると思います。

  1. 熱源
  2. 米の品種
  3. 炊き方(圧力含む)
  4. その他付加機能

「米と水を火にかけて炊く」それ以上でもそれ以下でもありません。「米」「火」「水」を優先すべきでしょう。

水と米はコストに響く

このうち、水と米は炊くたびに消費されますから、ランニングコストに影響します。すごくおいしい水 で すごくおいしいお米 を炊くのが理想ですが、毎回ミネラルウォーターと魚沼産コシヒカリなんかを使っていたら家計に大打撃です。

水は水道水+浄水器、米はスーパーのそれなりのお米で済ませたい。

じゃあ熱源にこだわりましょうよ。

ガスという選択肢

寒い地方に住んでいる人なら、電気ストーブよりも灯油やガスのファンヒーターの方が暖まることはよく分かっていると思います。エアコンならまだしも、電気を直接熱として取り出しても大して暖まらない。

要するに電気は熱源として非効率なんです。

かまどのように大火力で一気に炊きあげたいならガスを使いましょうよ。あるんですから。(オール電化の家庭ではかなりハードルが上がりますけどね)

ガス炊飯器のメリット

味とコストパフォーマンス

一番は、炊飯にとって理想的な熱源であることです。つまりおいしい

IH炊飯器は、その原理上「釜を発熱させることで炊飯する」という仕組みになっています。つまり「発熱する釜に米を入れる」ということです。「釜を熱する」ではありません。「釜が発熱する」んです。

かまどの釜は勝手に熱くなりませんよね。下から火で熱します。ガス炊飯器はそのままその仕組みを取っています。

かなり高レベルの炊飯性能の割に価格が安いことも大きなメリットです。10万円クラスのIH炊飯器に対抗できるほどの炊飯性能をわずか2~3万円で手にすることができます。

光熱費

都市ガスの場合はIH炊飯器より若干光熱費が安いというメリットもあります。湯沸かし単価が安いですからね。

[nlink url=”https://webshima.jp/blog/cheaper-elec-or-gas/”]

ガス炊飯器のデメリット

ガス炊飯器にもデメリットがあります。

設置できる家が限られる

まず設置へのハードルがやや高いことです。IHなどの電気炊飯器なら、コンセントに繋げば炊飯できます。当然保温もできます。

一方ガス炊飯器はまずガスを接続する口が無いといけません。オール電化なら言うまでもありませんが、ガスを引いている家庭でも住人が勝手に繋げるガスの口があるとは限りません。

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こうやって丁度良く空きがあればいいんですけどね。

丁度良く空いていたとしても、コンセントのように誰でも簡単に繋げるというものではありません。都市ガス/LPガスの区分もありますし、口の形状にも種類があります。事前の予習(もしくはプロへの依頼)が必要だということですね。

付加機能に乏しく開発が低調

競争が激しく付加価値合戦の様相を呈しているIH炊飯器に比べると、2社しか作っていないガス炊飯器は付加機能に劣ります。炊飯関係のオカルト機能はガスの威力で十分対抗可能ですが、保温や炊き分けについては弱いと言わざるを得ません。

例えば保温中にスチームを噴いて乾燥を防ぐ機能とか、炊き込みご飯モードにすれば意図的に おこげ を作れるとか、そういったのは苦手です。おこげモードを求めると価格が倍以上するハイエンドモデルにするしかなくなってしまったりします。

保温機能は単に電気(非IH)で温めるだけなので、IHに比べるとどうしても電気代がかかってしまいます。保温機能は付加機能程度に考えて、食事後に余ったご飯はすぐにタッパーに入れて冷凍するなどにした方がいいですね。

ちなみにわが家では基本的に食べる量ピッタリ(1.25合など)でしか炊かないようにしています。

まとめ

設置や保温などにデメリットはありますが、それを補ってあまりあるほどの「味」の優位性があります。米の好みによっては10数万円のIH炊飯器にも勝てる味が、数万円で手に入るかもしれません。

電気炊飯器のオカルト謎機能に疑問を感じるなら、ガス炊飯器も検討してみるといいと思いますよ。