眼精疲労と消費電力の奇妙な関係。電子機器もサボってる!?

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眼精疲労の原因を考えていたら、消費電力との面白い関係に気づきました。

眼精疲労

一日中パソコンに向かっていると、目が疲れてきますよね。目を開けているだけでも痛い。

でも目がやっていることってぼーっと見ているときと何も変わりませんよね?

目の仕事

目の役割は見えているものを電気信号にして脳に送ることです。眼球自体がやっていることは完全に受け身なので、ぼーっと見ていようが真剣に見ていようが一緒です。違いがあるとすれば、まばたきの回数が減って目が乾くことくらい。

でも真剣に見ていると目が疲れます。

眼精疲労の原因

眼精疲労で痛むのは眼球そのものではありません。真剣に見ようとすると、眼球を動かす筋肉やピントを合わせる筋肉が緊張して凝りが発生するからです。

電子センサー

目は一種のセンサーです。電子機器で言えば撮像素子、つまりカメラのセンサーと同じはたらきをしています。

センサーもボーッとなのか真剣なのかで変わるものがあります。

ぼーっとしているセンサー

ぼーっとしているときは、電子センサーで言えばたまにしかチェックしない状態です。データの変動を細かく確認する必要がないときに、たまにデータを確認するだけにしている状態です。

一方真剣なときは、電子センサーで言えば頻繁に変動をチェックしている状態です。変化に即座に反応する必要があったり、変化を詳細に記録する必要がある状態がこれです。

ぼーっとしているセンサーと言えば、温度センサーや気圧センサーなどですね。iPhoneはスリープ中でも利用者が歩いた距離を記録したりしていますが、これもぼーっとしているタイプです。電子機器の「たまに」は数秒~せいぜい数分間隔くらいなので、運動の記録程度なら十分です。

一方真剣なセンサーと言えば、カメラ使用時の撮像センサーや、使用中のタッチパネルなどがそうですね。彼らのお仕事の時間です。

センサーの消費電力

センサーも電子機器である以上電力を消費します。撮像センサー、加速度センサー、地磁気センサーなどどれも電気を使って測定しています。

ぼーっとしているセンサーは、なにもサボっているわけではありません。常時チェックする必要があるセンサーや電力消費が大きすぎるセンサーを常時フル活動させていたら電池があっという間になくなってしまいます。電池の消費を抑えるためにも適度にぼーっとさせる必要があるわけですね。

スマートフォンのセンサーで電池を食う代表がGPSです。あまりに消費電力が大きいので、本来真剣に活動しないといけない地図表示などでも適度にサボっています。車や新幹線で移動しているときに地図を見てください。完全にリアルタイムでは追えていないはずです。良くて数秒間隔程度で更新しています。

スマートフォンのアプリでGPSのログを取れるアプリがあります。自転車で旅をする人やマラソンのトレーニングをするにはとてもいいアプリなんですが、ログ間隔をあまり短くしすぎるとあっという間に電池がなくなってしまいます。自転車に乗りながら1分間隔でログを取ったことがありますが、ログ以外に使っていないiPhoneが半日持ちませんでした。

眼精疲労と電子センサー

センサー同士、結構に似ています。

センサー
ぼーっとした状態 ぼーっと見る 適度にサボって計測する
真剣な状態 注視する 頻繁に計測する
真剣だと起きる問題 眼精疲労 電力消費
結果 目が開けられず動けなくなる 電池がなくなって動かなくなる

Wikipediaによると、「眼精疲労」と「眼疲労」は異なるそうで、眼精疲労は睡眠をとっても症状が回復しないほどの重篤な状態を指すそうです。

適度に休んで疲れを溜めないようにしましょうね。